[本文抜粋]
…対米英戦の初戦での勝利は、歓喜の雄叫びと無邪気な万歳の唱和のなかで、ほぼ目の前に存在していたはずの「カタストロフィー(破滅) 」の予感を遮った。
…特攻で飛び立った若者たちの悲劇も、原爆で一瞬にして溶けてしまった命も、空襲で狂ったように逃げまどった人びとの黒焦げになった死体も、そこには平等に生きるという希望があったはずである。
[主な内容]
序 章 父と母の時代 ~1940年から1950年のころのこと
第1章 対米英戦前夜 ~「この国」はなぜ戦争をしたのか?
第2章 〝熱狂〟と〝虚偽〟の時代 ~真珠湾奇襲から山本五十六の戦死~
第3章 「特攻」の悲劇と「原爆」の惨劇
第4章 「敗戦」後。餓えと「闇市」、そして〝パンパン〟
第5章 「東京裁判」は〝勝者の裁き〟なのか? 終 章 父と母の若き日の肖像
~「いっしょうけんめい」とばら撒かれた「民主主義」~
[著者紹介]
八柏龍紀(やがしわたつのり)
歴史・社会哲学
秋田県生まれ。慶應義塾大学法学部・文学部卒。秋田県での高校教員を経て、「思想の科学」などを通じて社会評論活動を開始。歴史および社会哲学に軸足を置いて執筆および評論活動を行う。東京大学全学自由ゼミ講師、淑徳大学ETセンター講師、京都新聞・京都商工会議所共催「京都検定講座」講師、「週刊金曜日」書評委員などを歴任。主著に『セピアの時代』(大和書房)、『戦後史を歩く』(情況出版)、『「感動」禁止!』(ベスト新書)、『日本人が知らない「天皇と生前退位」』(双葉社)などがある。
*現在、夏学季・秋学季の年二回にわたり「歴史講座」を開講している。



