2024年「歴史と哲学」夏学季講座
時代に杭を打つ!Ⅺ
〝現在〟という「不機嫌な時代」を考える!
〜「この国」のこの30年〜
開催日:2024年5月6日〜2024年7月15日
この対面講座は終了しました。
講座日程
■期間:
<全4講>2024年5月6日~7月15日
■日時:
下記日程参照<14時~16時>
*全講zoom・アーカイブで受講可能
■会場:
としま区民センター403会議室
(JR池袋駅東口下車・徒歩5分)
■受講料:
全講受講6000円<4回分>
■附記:
各講毎、事前にPDFでレジュメを送付。
それに沿って講座は展開されます。
講座内容
いったい「現在(いま)」という時代はどんな時代なのでしょうか。〝失われた30年〟と呼ばれていますが、失われたものは、経済的富だけなのか。それとも各時代がそれぞれ「気風」として保っていた〝精神〟といったものなのでしょうか。
自分が存在していた時代を、人びとはどこまで記憶しているのか。〝失われた〟30年は、むしろ〝忘れ去られた〟30年ではなかったか。「postバブル」の1990年代の世紀末から、21世紀初頭のこの30年余り、この国の人びとは、恐怖に追いかけられ、誘われるように不安をふくらませ、いつしか心を病み、生きる意味もぼんやりとしていったのでは・・・。
必要なのは、この「現在(いま)」を見つめ直し、生きる意味を自らの手で握りしめることではないのか。
「平成・令和」の出来事をひとつひとつ検証して、私たちの生きている「現在(いま)」が何であるのか知る、考える。みなさまの講座への参加をお待ちしております。
日程とテーマ
■第1講[5月6日]
バブル崩壊と地下鉄サリン事件(1990年代)
~危機の時代~
■第2講[6月9日]
小泉劇場と「新自由主義」の跳梁(2000年代)
~気分の時代~
■第3講[6月30日]
〝1%〟の富裕と〝99%”〟の貧困(2010年代)
~分断の時代~
■第4講[7月15日]
〝パンデミック〟と「地球」の悲鳴(現在まで)
~不機嫌な時代~
■講外講[7月21日(日)]
東京湾・横須賀「猿島」要塞跡見学
講師プロフィール
八柏龍紀(やがしわたつのり)・歴史家
慶應義塾大学法学部・文学部卒。歴史・社会哲学を中心に執筆・評論活動を行う。
東京大学全学自由ゼミ講師、『週刊金曜日』書評委員、淑徳大ETセンター講師、京都商工会議所「京都学」講師などを兼任し、現在「NPO 新人会・宏究学舎」講座を展開。著書に『戦後史を歩く』(情況出版)『「感動」禁止!』(ベスト新書)『日本人が知らない「天皇と生前退位」』(双葉社)、Kindle版『講座時代と表現者』等。